ジョン・カヘークワさんからの続報

みなさん、
元気でいらっしゃることでしょうね。ブカヴでは私達みんな何とかやっています。M23部隊がゴマの市街から撤退したというニュースをお聞きになったと思います。このことが状況が好転する一助になってくれたらと願っています。落ち着いて静観していきましょう。
国連部隊は長期の調査を行い、DRC(コンゴ民主共和国)がコンゴ人自身だけでなく多種多様な人々によってどれだけ傷つけられてきたか、ということを204ページにわたる報告にまとめました。DRCの近隣諸国はコンゴの問題への密接な関与を長いあいだ否定してきましたが、、、今、国連安全保障理事会は十分な証拠を手に、この国を傷つけ天然資源を不法に採掘搾取している近隣諸国に対する制裁決定ができるでしょうか?
知られていなかった事実がMONUSCO(国連コンゴ民主共和国安定化ミッション)のおかげで公にされています。
この報告を読むためにみなさんが時間を費やしていただくことに感謝いたします。

ジョン・M・カヘークワ

添付:国連の報告書(英語、PDF 5.4MB )
DRC-Rwanda_UN_Report

訳:岡本

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ジョン・カヘークワさんからの報告

親愛なる河辺さんと山極先生へ

ゴマでの戦いのニュースばかりではありますが、私たちはなんとか元気にやっていますが、今こそ現状に関わる写真を何枚かブログに送るときだと思いました。
ゴマにおける交戦状態によりブカヴは食料難に陥っています。

ジョン・カヘークワ

(訳注:以下はPOPOF英語版Blogに投稿されたものです)

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Blog 1.

ゴマにおける戦闘によるブカヴでの食料難

November 24, 2012

ジョン・カヘークワ

北キヴ州のルチュルで交戦が始まって7ヶ月近くなります。北キヴの州都ゴマは陥落し、M23の部隊により占領されています。このニュースは世界中に報道されています。

北キヴ州は南キヴ州より土壌が肥沃で、ジャガイモ、豆、粉を作るキャサヴァなど多彩な作物が収穫され、アルバート湖、エドワード湖からは燻製にする魚や塩が得られます。南キヴの州都ブカヴはゴマからの作物に依存しています。商人は男も女も地元の人たちが作った多様なフェリーで毎日移動し、家畜や上述した様々な食料品を仕入れてブカヴで売るために持ち帰ります。

ブカヴとゴマの両方の人々に重くのしかかる変化が起きてしまいました。今やゴマからブカヴ、またその逆というキヴ湖の交通は途絶えています。それは両方の人々にとって大変な負担となってしまいました。ゴマはブカヴから来る買い付け商人に依存し、一方ブカヴはゴマの食料供給者に頼っているのです。ゴマの市民はブカヴからの買い付け人が来なくなったことに不満を述べ、ブカヴの方ではゴマからの食料供給が無いことに不平が出ています。

ゴマからもたらされた食料の残された在庫を所有する一部のブカヴ市民によって、1週間前から先に述べたような食料品の価格が吊り上げられています。ゴマでの紛争以前50kgで42米ドルだった豆に、いま人々は48米ドル支払っています。ゴマでは、淡水不足と停電が起きています。ゴマを照明している電気はブカヴから引かれているのです。

21世紀、戦いに明け暮れるより、この国が他の国々と同じように発展に向かって前進する必要があり、私たちはみなそれを望んでいるのです。

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Blog2.

アフリカと海外の二つの手 (仮題)

ジョン・カヘークワ

アフリカと海外の人々による2つの支援の手がヒガシローランドゴリラ保護で協調することが求められています。コンゴ民主共和国の市民は現在まで40年以上にわたりヒガシローランドゴリラ保護保存の長期的強化を行ってきましたが、海外からの経済的な援助なしにはここまで成し遂げられることはなかったでしょう。

1990年代初頭には約17,000頭に達していた(Hall J. et all, 1994)ので、様々な努力にもかかわらず世界中の人々は常にヒガシローランドゴリラの頭数を他の3亜種ののゴリラより多く見積もりすぎてきました。

武装した対密猟者レンジャーによって守られているカフジ・ビエガ国立公園の高地部には、DRC(コンゴ民主共和国)内戦以前の1996年まで258頭がいました。4年後の2000年には、ブッシュミートとして食べられ、狩猟記念の剥製にされ、赤ん坊は生け捕りにされた結果、半数の130頭にまで減少しました。

カフジ・ビエガ国立公園当局と国際的なNGOである野生動物保護学会WCSは公園低地部のいくつかの地域において頭数調査を実施しましたが、公園内の数カ所で推定されたゴリラ頭数の結果を見る限り、保護されている地域でゴリラがそれほど多数はいないことがわかりました。

残ったゴリラたちの未来はどうなるのだろうか、もしもより多くのゴリラがコミュニティフォレスト(地元の共同体によって管理されている森)にある非保護地域にいるとしたら、多種多様な武装勢力が確実に潜んでいるこのような地域で彼らの未来はどうなってしまうのだろうか、と私たちは思うのです。もしもコンゴ民主共和国(DRC)の東部が4年毎に戦闘を繰り返す地域だすると、今まだ残っているヒガシローランドゴリラの集団の将来はいったいどうなるのでしょうか。

30年もの間、私達人間と毎日お互いに顔をあわせていたのに、ブッシュミートとして屠殺されたマエシェ、ムシャムカ、ニンジャ、ラムチョップ、ミントソース、ミシェベレ、そして彼らの一族のようなさまざまなゴリラの家族を失ったという傷は私たちの心から癒えずに残っています。

だからこそ、世界中の誰もがDRCの内戦に対して「NO」というべきなのです。アフリカと海外の人々による支援が手を携えて協力すればDRCの自然資源と人々を救うことができます。力を合わせればできるのです。

訳:岡本

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「ポポフについて」のページを更新

当サイトのポポフ紹介ページ「ポポフについて」のテキストと写真を一新しました。続いて「カフジ・ビエガ国立公園」と「ゴリラ」のページも改訂していく予定です。(すでに若干の写真を入れ替えずみです)。ご期待ください。

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サガ(SAGA15)・シンポジウム

ポポフの紹介とグッズ販売を予定しています。
以下、SAGAウェブサイトより

日程および会場

2012年11月17日 札幌市立大学
2012年11月18日 札幌市円山動物園

SAGA15 ポスター (PDF)
SAGA ウェブサイト http://www.saga-jp.org/

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ポポフ20周年と新サイト

 ポポフは1992年に設立されて今年で20年になります。ポポフのWebサイトも新しいドメインを得て1年が経ちました。これを機会にポポフのホームページを改定しました。

各ページの内容については未だ旧サイトの記事を移しただけの状態ですが、徐々に記事のアップデートをし、ゴリラやポポフの活動を伝える写真なども新しく、大きく鮮明なものに入れ替えてまいります。

これまで更新が遅れがちだったWebページの情報、特に日本やコンゴにおけるポポフ関連のニュースや催しのお知らせも、このブログでアップ・トゥ・デイトに掲載できるようになります。ご期待ください。

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